人権の尊重

ハイアットは国連の「世界人権宣言」に掲げられた全ての人の基本的人権を尊重しています。ハイアットの「人権に関する表明」では、当社の役員・従業員、お客様、ビジネスパートナーに対してその権利を尊重することを宣言し、また、同じ原則を支持・尊重することを求めています。サプライヤーに対しては、「サプライヤー行動規範」の中で人権への配慮を求めています。また、絶え間なく変化し続ける人権問題への理解を深めることに継続的に取り組んでいます。人権問題は非常に複雑であるため、業界団体や専門家と緊密な連携を図ることにより、人権保護に関する知識を深め、さまざまなプログラムを策定しています。

 

人身取引の撲滅

ハイアットは当社の影響の及ぶ範囲において、大人および子供の性的搾取または労働搾取を目的とした人身取引を特定・防止する取り組みに積極的に参加しています。ホスピタリティー業界が人身取引に利用される場になり得ることを認識し、この問題に対してより積極的に責任を果たす努力をしています。

 

ハイアットは国際的な政策やプログラムに加え、「英国現代奴隷法 (UK Modern Day Slavery Act)」を遵守しています。2015年に「児童買春および人身取引の根絶 (End Child Prostitution and Trafficking =ECPAT)」行動規範に最初に署名したホテルブランドの一つであり、米国国土安全保障省による人身取引撲滅への取り組み「ブルーキャンペーン」を支持しています。また、国際的なスポーツイベントの準備・開催期間中には、地元の関係当局と協力して人身取引に関する啓蒙活動を行っています。さらに、国際観光産業パートナーシップ(ITP)が2018年に制定した「強制労働に関する原則」を支持しています。

 

役員・従業員に対する教育・研修

人身取引の兆候に気付くことに加えて、それを報告する方法も知っていなければなりません。ハイアットでは、フランチャイズ加盟社を含むハイアットブランドの全てのホテルで人身取引に関する研修を導入し、12カ国語で実施しています。この研修モジュールは、ハイアット運営ホテルの新入社員オリエンテーション、主要部門での必須コンプライアンス研修に組み込まれています。また、同様の研修の実施を義務付けられたフランチャイズパートナーが同研修を利用することも可能です。さらに、グローバルセキュリティ関連部門に対しては、より高度な研修が用意され、人身取引に関わる報告を受けた際に被害者や当局にどう対応したらよいかを学べるようになっています。

 

被害の対象となりやすい若者やサバイバーに対する支援

当社のポリシーやプログラムに加えて、ハイアットはさまざまな重要プログラムをサポートしています。「ユース キャリア イニシアチブ(YCI)」は、搾取の対象となりやすく、薬物や犯罪に巻き込まれるリスクの高い若者に対して、ホスピタリティー業界で就業機会を得るためのスキルを提供しています。またYCIは、米国国務省の人身取引の撲滅および監視に関する部門と提携して、ホテルを学習の場として活用し、人身取引のサバイバーである若者に700時間以上の講義と実地研修を行うプログラムを開発しています。

 

観光業界の連携

ITP (International Tourism Partnership) の人権ワーキンググループの創立メンバーでもあるハイアットは、同業他社と共に「人身取引に関する基本方針表明」および観光業界全体として人権保護に取り組むことを目的としたITPの「2030年ゴール」の策定に尽力しました。