持続可能な建物および運営
気候変動の課題に対処し、水資源の保護を強化するため、今後も意義ある行動を全力で推進してまいります。2008年に最初の環境戦略を発表して以来、ハイアットは、ホテルのオーナーや運営者と協力し、より効率的で環境への影響が少ないホテルの設計・運営を目指す、持続可能性のための取り組みを続けています。
炭素排出量、エネルギー、水の管理
ハイアットは気候変動に関する活動に取り組んでおり、温室効果ガス排出量を削減するため、科学的根拠に基づく排出目標を設定しました。ハイアットの各オフィスおよびホテルでは、建物の種類や築年数、気候、間取り、地域のインフラなどを考慮し、排出量、エネルギー、水を管理するためのさまざまなアプローチを実践しています。ホテル独自のプロジェクトの例は以下の通りです。
- 照明や水回りの設備の改修
- 老朽化した冷暖房設備、キッチン、ランドリー設備の改修
- より効率の良い空調システムの設置
- 代替水源の使用や水のリサイクル
- 再生可能エネルギーの活用
- ビルディング・オートメーション・システムおよびエネルギー最適化システムの導入
賢明な水管理
水はハイアットの業務や「人へのケア」の理念を果たすために欠かせないものです。ハイアットでは、水使用の効率化を強化し、干ばつが起こりやすい地域での水資源の保護を優先事項とする対策に真摯に取り組んでいます。水不足、洪水、水質といった地域特有の水に関するリスクに対応することも重視しています。
新築および改装・改築のためのハイアットの「グローバル技術規格」を通じて、ホテルオーナーおよび開発企業には、新築および改装・改築プロジェクトに際して、地域の水事情を考慮した水効率の良い設計を採用していただくよう協力をお願いしています。
データを使用してパフォーマンスを向上
ハイアットでは、オンラインのグローバルな環境管理ツール「ハイアットEcoTrack」を使用して、世界各国のホテルの持続可能性に関するデータを収集・分析しています。このツールでは、各ホテルにデータ分析のためのダッシュボードが用意されているほか、さらなる改善のためのプロジェクトやベストプラクティスも参照できます。データ分析はハイアットの持続可能性に関する取り組みの核であり、エネルギーと水の追跡調査は1990年代初めから行っています。
よい影響をもたらすホスピタリティー業界との連携
環境に関する最大の課題は単独で解決できるものではありません。そこでハイアットは、ベストプラクティスの最前線に立ち、気候変動への有意義なソリューションの開発に寄与するために、業界全体でさまざまな団体、専門家と協力しています。
- ハイアットはサステナブル・ホスピタリティー・アライアンスに参加しています。このアライアンスでは、地球やそこに暮らす人々に影響する世界的な重要課題に対処するために会員が一丸となって活動を行っています。ハイアットと他の会員は、同アライアンスを通じて炭素排出量および水使用料を報告するための共通の方法論「ホテル炭素量測定イニシアチブ（HCMI）」および「ホテル水量測定イニシアチブ（HWMI）」を構築しました。
- ハイアットはアメリカン・ホテル＆ロッジング協会の持続可能性委員会に参加しています。同委員会は業界全体のベストプラクティスを促進し、環境問題への意識向上に貢献しています。
- ハイアットは他のホテルチェーンと協力して、コーネル大学のセンター・フォー・ホスピタリティー・リサーチを通じて、自由に利用できる「ホテルの持続可能性に関するベンチマーキング・インデックス」を作成しました。